合格体験記 木村 孝之さん

木村 孝之(東京)

受験申し込み後、まずは手元にあった「ジェトロ貿易ハンドブック2015」を使って学習に取り掛かりました。

日常業務の合間をぬっての独学は自分との闘いでもあるのですが、特に10月は多忙で国内出張も多かったため週末に開催される「実力養成セミナー」と「直前対策ゼミ」に参加させていただくことで貴重な集中学習の日を2日間確保しました。

このセミナーとゼミに申し込むことでテキストも入手出来ましたし、講師の先生方から貴重な経験談や傾向と対策のお話が聴けるので今後受験する方にも受講をお勧めします。

【 貿易英語 】

日常業務で多少のビジネス英語に触れておりましたが、時事英文、英文契約書、条約文は特有な言い回し等があるためかなり学習が必要と感じました。Business WeekとThe Economistのサイトをブックマークして日本が関係しそうな話題(TPP、AIIB、チャイナリスク)を取り上げている過去記事を検索して読み、外務省サイトからウィーン売買条約の英文テキストを印刷して学習しました。ビジネスレター英作文の配点が100点満点中30点を占めているためこの科目攻略の鍵になります。日頃は手書きする習慣が少ないと思いますので、実際に書く練習は必須です。

【 貿易実務 】

この科目の実務経験が少ない項目はとにかく学習するしか無いため、テキストを3回読み込み、ネット検索した情報や図解(L/Cの仕組み等)を加え自分なりに腑に落ちる理解を重ねるようにしました。また、税関サイトの関税評価やカスタムアンサー(税関手続FAQ)のところも事前に目を通しました。

【 国際マーケティング 】

テキストはマーケティング用語が中心でそれが何なのかまでは詳しく記載が無かったため、ネットでその用語の意味や考え方・図解を検索し自分のノートを創りながらテキストを読み進めるようにしました。穴埋め問題が出題される「ジェトロ世界貿易投資報告」や「通商白書」はあまり早く読んでも忘れると思い、第1次試験の2日前に一読して奏功したと思います。

以上、貿易英語と貿易実務はとにかく時間との闘いです。試験問題の持ち帰りは出来ませんが、蛍光ペン等で印はつけられますので進め方を工夫すると良いと思います。最後に、AIBAサイト上に掲載されている過去の問題例は、学習の途中で一通りやりました。自身の学習段階や弱点の把握、試験のスピード感の確認にもつながりますので、これから受験される方にも是非、取り組みをお勧め致します。