合格体験記 初田 安弘さん




初めまして、この度、AIBAに入会させて頂きました初田 安弘と申します。

神戸市に在るスポーツ用品メーカに38年間勤め、現在、再雇用として従事しております。 これまでインドネシア、台湾、ベトナムと都合12年、海外勤務を経験し、製造委託先企業が豊富で安価な労働力を求め、新しい国・地域へ進出する後を追うように、会社の生産管理事務所を設立する「立上げ役」や逆に規模は小さいですが、事業の縮小や撤退の業務を担ってまいりました。

お恥ずかしながら、AIBAのことを知ったのは定年間近の59歳のときで、自身の貿易実務の知識をブラッシュアップしたく、実力養成セミナーに参加したのが初めでした。

その流れであまり試験準備もせずに、腕試しに受験したのですが、結果は惨憺たるものでした。 その後、二浪し、ようやく2020年度試験に合格しました。

私はAIBA会員の皆様のような専門知識を持っておらず、“粘り強さ(だけ)”が取り柄なので、アドバイザー資格取得後のこれからがスタートだと思っています。 今後、AIBAの活動に参画させて頂くと共に、社内の人財育成に微力ながら努めたいと考えております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

<アドバイザー試験体験記>

テキストが手元に届くのが8月末だったので、それまでの間、マーケティングに関する本を読んだり、7月発行の「通商白書」、「ジェトロ世界貿易投資報告」概要版にざっと目を通しました。 また、普段から貿易に関するニュースに気を配り、key wordと思われるものをメモしました。 テキスト入手後、繰り返し読み、実力養成セミナーと直前対策セミナーに参加し、試験の傾向を掴み、テキスト練習問題を何度か解いて、本番に備えました。

【貿易実務】

広範囲で専門的な知識が求められ、また、歳のせいか、覚えたそばから忘れる有様だったので、とにかくテキストを何度も読み返し、“記憶の層”を徐々に厚くし、広げていきました。 その際、練習問題の出題形式・内容を念頭に置き、試験問題を想定しながら、勉強しました。 貿易実務の試験は問題数が多く、焦りがちになりますが、練習問題をこなしていたせいか、“引っかけ設問”にも気づき、比較的落ち着いて解答できたと思います。

【国際マーケティング】

テキストで分からない箇所はインターネットで検索し、出来る限り、理解しながら覚えるように努めました。 また、「マーケティング 第2版」(日経文庫)を補助学習参考書として活用しました。 練習問題は豊富だったので、問題を解き、テキスト本文を何度か読み返しました。 試験はテキスト外の問題、例えば、「微信」や「微博」など、中国語名で出題されたので、常日頃の関心や勉強が大切であることを痛感しました。

【貿易英語】

テキスト例文を、特に契約書の一般条項は過去問を解きながら、繰り返し音読しました。 また、英文契約書には頻出語彙・表現があるので、ある程度、覚えました。

試験問題の第4問(用語・略語)に備え、テキストに出ている用語・略語やニュースで話題になった言葉などに注意していましたが、これは本番では的外れでした。

【二次試験】

過去の合格者体験記を読み、1)自己紹介、2)業務経験、3)アドバイザーとしての心構えや資格の活用等、想定問答を作って面接に備えましたが、面接官から「中小企業に対する海外展開支援方法」や「中国輸入管理規制」について、現実的、且つ専門的な質問をされたので、返答に窮しました。 正直、面接を受けるのは何十年かぶりだったので、付け焼き刃ではなく、自分の考えを上手に表現する日頃の心がけが大切だと思いました。

【対策セミナーの活用】

実力養成セミナーと直前対策セミナーには必ず参加し、試験の傾向を掴むと共に自身の強み・弱みを理解し、勉強の仕方を工夫するようにしました。