合格体験記 広沢 水緒さん




貿易関連の資格を調べる中で、貿易アドバイザー試験についてはかなり前に知りましたが、小論文、面接試験までありレベルが高かった為、挑戦しようと思っておりませんでした。しかしながら転職を機に、貿易全般の知識を整理し、会社に頼らず自身で貿易動向や法令、規則の把握をする必要が出てきた為、思い切って受験致しました。

合格証書をもらって終わりではなく、勉強会を通して様々な業界、立場の方の話を聞くことができる点が魅力だと思います。入会したばかりではありますが、早速教科書では分からない実務や馴染みのないテーマに関するお話を聞けて、非常に興味深いと思っております。

私は大学卒業後約20年間、専門商社、総合商社で主に自動車業界向けに工作機械の販売、輸出業務に携わってきました。欧州向け案件を担当する機会が多かったです。現在は電力の送配電事業を手掛けるメーカーで、世界各国にある自社のグループ工場から製品を輸入する業務を行っています。

輸出と輸入両方を経験してきましたが、今後は直接仕事に関わらなくても、何らかの形で中小企業の輸出や海外進出支援に関わりたいと思うようになりました。その為にも日々好奇心を持って幅広い知識を習得したいと考えておりますので、宜しくお願い致します。

<アドバイザー試験体験記>

受験を決断してから試験まで2ヶ月もなかった為、AIBA受験対策講座テキストのみを勉強いたしました。貿易実務、国際マーケティングはテキストを2回読み、理解できない点は貿易実務検定のテキストやネットで調べました。英語は勉強する時間がなく、経験だけが頼りになってしまいました。EPAなどの記事やニュースはチェックするようにしていました。

【貿易実務】

3科目のうち、勉強すればするだけ点を取れるのが貿易実務と考え、受験対策講座テキストを理解することに集中しました。分かりにくい部分は「貿易実務ハンドブック アドバンスト版(日本貿易実務検定協会)」を参照しました。最後にAIBAのホームページより見られる過去問のサンプルを解きました。

【国際マーケティング】

貿易実務は元々全般的に知識があったのですが、マーケティングは知識がなく苦戦しました。テキストを読み、分からない用語はネット検索して理解しました。試験はテキスト以上に深い内容や時事的な問題も多く出題され、短時間での勉強は難しいと痛感しました。世界貿易動向については通商白書、日本貿易の現状(日本貿易会)にさっと目を通しただけでしたが、時間をかけて読み込む必要があると感じました。

【貿易英語】

ほぼ勉強することができませんでしたが、配点の大きいビジネスレターの書き方だけはテキストを見ておさえました。実際の試験と同様、自分の手で紙に文章を書いてみて練習しました。

【二次試験】

小論文は自分が興味のある欧州市場に関するテーマを選びました。面接対策としては志望動機をまとめ、小論文の想定問答を考えました。実際の面接は緊張しましたが、志望動機、経歴や業務内容など、じっくり聞いていただける雰囲気でしたので、途中で気持ちがほぐれました。

【対策セミナーの活用】

7月のスキルアップセミナー、10月の実力養成セミナー、直前対策セミナー全てに参加しました。直前対策セミナーの段階でもまだ受験を迷っていましたが、講師の方の落とすための試験ではないし、是非挑戦していただきたいというお言葉に動かされて決心しました。効率良く短期間の勉強で合格できたのはセミナーに参加したことが大きいと感じています。頂いたレジュメもよくまとまっておりとても役に立ちました。