合格体験記 板倉 努さん




この度、AIBAに入会させて頂きました大阪府在住の板倉努と申します。どうぞ宜しくお願い申し上げます。大阪の大学で英語を専攻し、1986年に卒業後、在阪の総合家電メーカーに入社、2015年3月の退職まで、電子レンジ、冷蔵庫等の白物家電やAV機器等中心とした消費者向け家電製品の海外営業並びにマーケティングに携わって参りました。2015年4月より、製薬会社にて輸出入ビジネスを担当させて頂いております。

前職では、タイのチャチェンサオ県及びバンコクに9年3ヶ月、中国・上海に1年、ベトナム・ホーチミンに1年半の駐在の機会に恵まれ、海外の工場、販売会社、並びに開発拠点にて様々な形で海外ビジネスに関わる機会に恵まれました。

これまで実務経験を通じて学んできた海外ビジネスに関する知識を体系的に学び直し、海外ビジネスに関わる方々との人脈を広げて行く良い機会と思い受験させて頂く事に致しました。

<アドバイザー試験体験記>

3月下旬より勉強を始め、先ずは、送付頂きましたテキストを良く読むと共に、過去問題に挑戦してみましたが、全く歯が立たず惨憺たる状況でした。過去問題から判らない用語を全て拾い出し、インターネットで調査し、知識の強化を図りました。過去5年の問題は数回繰り返して解いてみました。正解が判らない問題も少なからずありましたが、“実力養成セミナー”と“直前対策ゼミ”を受講させて頂き、出題意図や各テーマについて理解が深まり、大変有益でした。

【貿易実務】

過去問題を解くにあたり、送付頂いたテキスト、ウィーン売買条約、UCP600を手元において、判らない箇所は、本文を参照したり、インターネットで調べ、知識の定着に努めました。ウィーン売買条約につきましては、日本語、英語共に馴染みの無い表現が多く苦労しましたが、UN Web TVに掲載のピッツバーグ大学のHarry Flechtner教授のレクチャーを何度か見ることで概念についての理解を深める事が出来ました。

【国際マーケティング】

同様に過去問題を何度か解くと共に、令和2年版「通商白書」、「ジェトロ世界貿易投資報告2020年版」 JFTCの「日本貿易の現状2020」に目を通し、重要な数値等については、記憶への定着を図りました。マーケティングは一番自信がありましたが、試験では最も苦戦致しました。マーケティングは範囲が広く、理論も日々進化しておりますので、日頃より意識して知識を身につけねばならないと実感致しました。

【貿易英語】

日常業務での海外とのコミュニケーションに加え、ビジネス誌「エコノミスト」の社説「リーダーズ」等をインターネットより印刷して読むことにより英語で国際時事問題に触れる機会を増やしました。またテキストに付属の問題も今一度ビジネス英語を学ぶ上で有益でした。英文契約については前職で接する機会が多かった為、あまり勉強しませんでしたが、奥が深いテーマだけにもっと勉強しておくべきであったと反省しております。

【二次試験】

実際の面接では、深く掘り下げた回答が出来なかった嫌いもありますものの、提出済みの小論文の読み直し、自分自身が35年間海外ビジネスに携わり学んだ事の振り返りや想定質問事項への回答等、頭の中で整理して2次試験に臨みました。

【対策セミナーの活用】

対策セミナー参加に先立ち、過去問題を何度か解いてみましたが、貿易実務に関しては、どうしてその答えになるのか判らない問題も少なからずありました。対策セミナーでは押さえるべきポイントを簡潔かつ体系的にご説明頂き、理解を深めるにあたり大変有益でした。また、セミナーで学んだ事は、実際の業務でも活かすことが出来る内容も多くあり、一石二鳥でした。