合格体験記 古田 浩さん




私は昨年まで電機メーカーに約40年務め、ほぼ一貫して海外関係の営業業務に携わっておりましたが、うち20年間はフランス、英国、ロシアおよびアフリカに駐在して機械・電機製品の事業開拓と販売会社の経営に従事しておりました。

昨年春の帰国を機に会社を退職し、日本の中小企業の欧州等への輸出支援をする機会を得ましたが、海外経験だけで得た知識では支援アドバイスに自信が持てず、貿易関連の専門的な知識を習得したいと思い貿易アドバイザー試験の受験を決断しました。

今現在の専門分野はありませんが、今後、特に注力したい分野としては直近で駐在しましたロシア、アフリカ等の市場に興味を持っております。これら市場はビジネス環境もタフな国々ではありますが将来的な大きな可能性も秘めており、この市場分野でのより専門的な、最新のビジネス知識を身につけていきたいと思います。また、異文化理解、人材育成、コーチング、メンターなどの活動にも興味を持っておりますので、AIBAにてこれら知識を深める機会があればと思っております。どうぞよろしくお願い致します。

<アドバイザー試験体験記>

私はAIBAテキストを熟読後に練習問題を初めて解いてみたところ、結果は散々で自信を喪失しました。心を入れ替えて2年分のテキストを中心に何回も丁寧に学習し、特に覚えることが多く混乱することも多かったので、出来るだけ項目毎に頭を整理し体系的に学習しました。試験の2ヶ月前より過去問にトライしましたが良いときもあれば悪いときもあり、知識の定着を図るためには市販の問題集に取り組みました。

【貿易実務】

試験領域も多く苦労しましたが、やはり「貿易代金決済」と「貿易金融(為替手形、信用状等)」関係の知識習得と専門用語の理解に最後まで苦労しました。試験数ヶ月前からは市販の問題集(サクッとわかる貿易実務問題集)で苦手分野と重要度の高い項目を徹底的に学習しました。

【国際マーケティング】

全く専門知識がない分野であり、テキストを読むたびに理解出来ていないことだらけの連続でしたが、ひとつひとつを丁寧に覚えるべく毎日、テキストと自前のノートを開き頭に叩き込みました。試験一か月前から市販の問題集(中小企業診断士スピード問題集-企業経営理論の「経営戦略」と「マーケッティング」)を解き、理解を深めました。

【貿易英語】

英語はある程度は得意と思っていたので、テキスト等で契約関係の英語の専門知識の習得に努め、試験の数週間前から英訳の練習に取り組みました。しかし、試験では時間が足りずに気が焦るばかりで、そのあとの「貿易実務」、「マーケッティング」の試験科目にまで尾を引く始末でした。普段から制限時間を意識して練習問題等に取り組むべきだったと反省しました。

【二次試験】

二次試験はBREXITに関する小論文を提出しました。現在進行形の事柄でもあったので一週間は情報収集に使い、もう一週間は情報の分析と自己の経験に立った意見も織り込みながら書き上げました。面接では、経歴書をもとに過去の経験、論文内容および今後の取組みについて質問されましたが自然体で答えることが出来ました。

【対策セミナーの活用】

7月のスキルアップセミナーではインコタームズ2020等の最新情報を得られて有意義なセミナーでした。10月の実力養成と直前対策セミナーにも出席し、出題傾向を探るとともに重要ポイントを改めて銘記しました。