合格体験記 波多野 知行さん
大手金属メーカーに39年勤務の後、2020年11月より政府系機構に貿易・投資アドバイザーとして勤務、2022年3月より同機構のインド駐在投資アドバイザーとしてインド・ニューデリーにて活動しております。
メーカー勤務時代は海外駐在を約20年(タイ5年、インド2年、米国13年)経験し、タイ・インド駐在時代は市場開拓と共に合弁会社設立、技術提携契約、パートナー、政府機関等との交渉を担当、米国駐在時代は本社執行役員兼米州事業管掌として事業構造改革、事業ポートフォリオ入替えの為のM&A(買収、売却)、リスト ラ等を実行してまいりました。
海外営業、海外事業企画、海外事業経営、M&Aが専門分野となります。今後の自身のキャリアアップにAIBA認定貿易アドバイザー資格取得が資すると考え受験を決めました。政府系機構で貿 易・投資アドバイザーとして主に中小企業の海外進出を支援しており、今回の貿易アドバイザー試験で得た知見を活かし活動を一層加速させたいと考えております。
<アドバイザー試験合格体験記>
AIBAテキストに加え『貿易実務ハンドブック』(アドバンスト編、ベーシック編)を熟読、練習問題を繰り返し解き理解を深めました。貿易実務はある程度自信があると思っていましたがそれは大きな過信で、いざ問題に向き合うと正解が判らない事に驚かされました。 判らない箇所はノートに纏め何度も読み返しました。このプロセスを数カ月続けることにより上記テキストの問題がほぼ完璧に解ける様になり試験本番に大いに役立ちました。
【貿易実務】
テキストを読んで理解した積りでも、いざ練習問題を解いてみると一向に正解が判らないというのが勉強開始時点でした。練習問題にたくさん当たることが重要と考えテキストに加え『過去問』『貿易実務ハンドブッ ク』の練習問題を徹底的に解きました。この繰り返しが非常に重要で判らない箇所や不正解の箇所はノートに整理し読み返し理解に努めました。このプロセスの繰り返しが奏功したように思います。
【国際マーケティング】
試験問題の約8割はテキストからの出題と聞いたので テキストに絞って勉強しました。対策セミナーにて押さえるべき事項が示されるので、それらについては確実に理解・暗記し試験に備えました。テキストの内容は抽象的な記述も多く最初は中々頭に入ってこないのですが繰り返し読み返し、練習問題を解いていく事で、ある時からスーッと理解できるようになりました。
【貿易英語】
英語については自信があったので特別の勉強はしませんでした。長年購読している WSJ電子版を読み時事、経済問題に関し英語で理解に努めました。試験には自筆で書く英作文問題があるので試験 2カ月くらい前からWSJ紙の記事を鉛筆でノートに写す練習をほぼ毎日続け日頃PCのキーボードに慣れ自身の手で書くことがない不安を払拭しました。これは本当に試験に役立ちました。
【二次試験】
課題につき自分の考えを述べる小論文は自身の理解度、見識が問われるので提出に際し何度も推敲を重ねました。面接では自己紹介や貿易アドバイザー資格を活用し何をしたいのかを問われるので、話すことを頭で整理し実際に声に出して練習しました。二次試験準 備のプロセスにて気付きも多く自分のこれからのキャリアを考える上で有用な「頭の体操」となりました。
<対策セミナーの活用>
AIBA主催のスキルアップセミナー、受験対策セミナー、直前対策セミナーは全て参加しました。これまでの業務経験を通じ、ある程度貿易の事は知悉していると思っていましたが、大間違いで「目から鱗」のお話もたくさんあり多くの刺激を受け受験に向けての意欲も高 まりました。セミナー前にテキストを予習し練習問題を解き、セミナーで理解を深め、ノートに整理し、そのノートを何度も読み返す、これが重要と思いました。