合格体験記 岩本 圭司さん
海外ビジネスのサポート力強化の為、AIBA入会を目指して2014年に初めて実力養成セミナー、直前ゼミに参加し、試験を受けました。
しかし、現実は厳しく結果は惨憺たるものでした。特に貿易英語については、手も足も出ない状態でした。
次年度も細々と勉強を続けていましたが、業務の忙しさにかまけて、結局受験をあきらめてしまいました。しかし、昨年4月より現在の職場に出向となったことをきっかけに心機一転し、 貿易アドバイザー試験に本気でチャレンジすることを決意しました。
試験対策として最低でも貿易英語で55点、貿易実務で75点、国際マーケティングで80点を獲得し、合格最低点の210点を超える計画を立てました。
【貿易英語】
貿易英語は、大問が5つありますが、第1問の時事英語は、レベルが高すぎて時間内に回答するのは困難と判断しました。それよりも、第2問の英文契約書、第3問の英文レター、第4問の用語、第5問の英作文を確実に回答し、55点を確保する戦略をとりました。主に使用した教材は以下の通りです。
『B級、C級貿易実務英語』貿易実務検定協会:一連の貿易取引についての英文レターが網羅されており解説も充実しています。何度も読み込み自分のものにしました。
『英文契約書の基礎知識』(THE JAPAN TIMES):契約書の重要用語や規則、独特の表現について非常に分かり易く解説されています。こちらも何度も繰り返し読み込み重要単語は暗記しました。第4問の用語対策にもなりました。
英作文は、設問の日本文について更に大意の要約をイメージしながら、暗記した定型的な表現で訳すことを心がけました。試験本番では、第2問~第5問だけで55点以上取れた手応えがあり、モチベーションを保ちながら、午後の試験に臨むことができました。
【貿易実務】
次に貿易実務についてですが、知識の穴を無くすことを目的に『サクッと分かる貿易実務』とその問題集に取組みました。貿易の流れを中心に必須の知識を分かり易く纏めてあり、非常に有難い本でした。 その後、AIBAのテキスト、またHPにあるサンプル問題を何度も繰り返しました。サンプル問題は解説がないので、自力で何故そうなるか調べる必要がありました。2008年~2015年の全てに取組みましたが、ここで得た知識は本番でも大変役に立ちました。
なお有名な『実践貿易実務』(ジェトロ)は、通読するのではなく、辞書のように活用しました。またネットでも大概は調べられるので、理解しやすいと感じた参考文献は印刷してファイリングし、テキスト、サンプル問題の余白にも書き込みました。
試験本番では、途中時間に余裕がなくなり、全ての選択肢を吟味できず「明らかに正しい」又は「間違っている」と思われたものを素早くマークしていきました。なんとか最後まで漏れなく回答でき、最低7割は取れたのかなという手応えでした。時間は30秒程度しか余りませんでした。
【国際マーケティング】
最後に国際マーケティングですが、『貿易実務ハンドブックアドバンスト版』のマーケティングの部分のみを切り取って、丸暗記しました。後は、AIBAテキスト、サンプル問題を繰り返しました。
『ジェトロ世界貿易投資報告』は総論編の「ポイント」と「概要」のみ、『通商白書』も「概要版」のみ読み込みました。両方とも「本編」は量が多すぎる為、無視しました。試験本番では、平易な問題にも助けられ、9割程度の手応えを得ることができ、何とか合格することができました。
また、今回改めて実力養成セミナーと直前対策ゼミの参加は必須と感じました。ここで、テキスト内容の理解、記憶が格段に強化されますので、可能なかぎり参加されることをお勧め致します。
以上 、拙い体験記で恐縮ですが、ご参考頂ければ幸いです。貿易アドバイザーを目指す志の高い皆様が御一人でも多く我々の仲間になって頂けることを願っております。