合格体験記 井上 惠司さん
学校を卒業して商社に入社して以来40数年、機械・電子の分野で国内販売、輸出入、海外駐在と、一通り実務を経験してきたので、何とかなるだろう、と思い過去問に挑みましたら、これが全く何ともなりませんでした。
もう11月18日の試験まであと数か月。「初心に帰っての謙虚な対応が必要」だ、と知人から教えられた通りのスタートでした。
<アドバイザー試験体験記>
[まず、AIBAのホームページにある、過去問を全問やってみる]
これが重要でした。問題で間違えたところや、よく知らない部分は、ネットで検索して調べます。それぞれ奥が深く相当時間がかかりましたが、それが大変勉強になりました。
参考書としては、ジェトロ発行の実践貿易実務(石川雅啓著)が実例書式を参照するのに役に立ちました。またUCC600、INCOTERMSも入手し精読しました。
[実力養成セミナーおよび直前ゼミを受講する]
この膨大な試験の範囲にどういう考え方で取り組めば良いか、このセミナーの受講なしには考えられません。
また、このセミナーで使用されるテキストでは、その広範な分野の中からとりわけ重要なエッセンスだけを削りに削って説明してあります。
できれば、このテキストは事前に購入し、そのテキストの問題を解いてからセミナーを受講することが良いと思います。セミナーでは、講義内容を筆記し、WORDで書き起こして講義録を作成し重要ポイントを確認しました。
[英語]
英語は、暗記、暗誦、ディクテーションの王道を進むしかありません。英文レター起草問題には、適宜な例文を幾つか自分で作成して暗誦できるようにしておき、タイムを計ってそのドラフトを鉛筆でレターの書式で手書きする練習を重ねてみました。
【貿易英語】
時間配分を考え、まず最後の問題の英作文から始めましたが、テキストから予想した量以上の問題量にまずびっくり。
次に用紙の回答欄が小さいので、この大量の英文がこの枠内に書けるかしら、とチマチマと欄に詰め込みました。
試験終了15分前に、スペース不足の場合は用紙の裏も使ってよい、との説明がありました。
今更最初に作成したグチャグチャの答案をどうにもできず反省事項となりました。
【貿易実務】
これが一番問題と思っていたのですが、何とか解けて良かった、というところでした。
過去の問題より、更に本質を突く問題が多くなったように思いました。
【国際マーケティング】
自分としては、最も知識のない分野でした。
セミナーでの説明に従い、とりあえずマーケッティングの言葉を覚えること、また、通商白書概要や投資報告など、また講義の書き起こしも読み込んだのですが、結果から言うと、全くの準備不足でした。
もっと、マーケッティングの本を読み、考え方の基本を整理しておくべきでした。
難しかった。
結果はボロボロ以下、反省のみ残りました。
感想
という訳で、こりゃダメだ、というのが試験直後の感想でしたので、一次試験の合格通知をいただいたときには、間違いではないか、と思ったほどです。
いずれにしても、どの分野においても、更に研鑽を積む必要があるという思いを改めて新たにいたしております。