合格体験記 水澤重明さん

2017年10月2日、職場のチラシ棚に1枚のパンフレットがあり、手にしてみたら、それはAIBA認定貿易アドバイザー試験の受験要綱でした。

運命的だったのか、丸1日間考えて、よし受験してみようと思い立ちました。

超短期間の学習で、難関の1次試験に運よく受かりましたが、私のやり方で必ず合格できると確信しています。

<アドバイザー試験体験記>

[I.動機付け・学習の枠組み固め]

先ずやった事は3点です。

1.何のためにAIBA認定試験を受けるのかを、自分の中で明確にしました。私の場合は70歳以上まで働くための専門性の証明を獲得する、としました。

2.学習日程を設定しました。カレンダーに学習可能日を書き込みました。(日程表、イメージ添付)

3.学習方針を、過去問中心と決めました。AIBAのHPから過去9年分の過去問をダウンロードし、ゼミでいただいた2017年想定問題を何回もやることにしました。また、3科目トータルでの210点という合格点を目指し、貿易英語で70点、貿易実務で60点、国際マーケティングで80点を、ミニマムで確保する方針としました。

[II.実際の学習・・・過去問、過去問、過去問、々々]

1.とにかく過去問を繰り返し、繰り返しやりました。1次試験までに各年度の過去問を5回やりました。

初めは3科目の得点平均が60点台に届きませんでしたが、繰り返しやっていくと、それが70点、80点、90点と上がっていきます。貿易実務、国際マーケティング、貿易英語の3科目ともまんべんなくやりました。

2.通勤電車の中でも小さくたたんだ問題と解答用紙を持ち、過去問をやりました。海外出張の飛行機の中でも、ずーとやりました。通勤時間が楽しくなります。

3.貿易英語の英作文は、毎回、殴り書きになってしまいますが、実際に書き出しました。

4.過去問は、なぜ答えがそうなのかを考えたり、調べたりする事は不要です。後で自然と分かってきます。

また、AIBAの実力養成ゼミと直前対策ゼミで分かります。この2回のゼミは、必要で、役立ちますので、受講を強くお勧めします。

[III.補強学習]

1.実務で貿易実務に携わっていた頃と変化し、インコタームス2010になりました。それは表にして覚えこみました。移送先・積み込み者・所有権移転がそれぞれ違うので、キチンと覚えるのは難儀でした。

2.60歳を超えており、L/Cを業務で読み込んでいた頃より30年以上経ったので、実際のL/Cの標記の構成を、別途、書き出して覚えました。

3.英語の用語は別にリストにして覚えました。

4.通商白書、世界貿易投資報告は概略版を読み、主要な数字は書き出して覚えました。

5.過去問の点数が上がってきたので、追加で『サクッとわかる貿易実務問題集』から、弱点項目を選んでやりました。

[IV. 1次試験本番]

1.試験会場は、当日の精神的な余裕を持つために、場所の下見を事前にしました。また、当日は早く会場に行きました。

2.貿易英語の英作文は、下書きしてそれを試験用紙に清書するだけの時間は無いと思います(私は他の紙に下書きし清書しようとしましたが、清書する時間が足りなくなりました)。少し丁寧な書き方で、訂正用に行間に余裕を持たせて、直接初めから回答用紙に書くべきだったと思ってます。

[V. 2次試験・面接]

1.論文は、年末年始を挟みますが、時間的余裕があるので、じっくりと考えて、与えられる題の中で自分に合った物を選び、論点と論理展開の構造を組み立てて作成・提出すれば良いかと考えます。合格ラインが何点なのか、得点を採点するのかどうかも知りません。

2.履歴書には、貿易実務や国際マーケティングの経験を具体的に記述したら良いかと思います。

3.面接については①自分の認定アドバイザーに対する考え・心構えと、②今後の資格活用の考え・熱意が伝えられる事かと思います。落そうとするための面接でなく、人物を理解しようという面接だと感じました。軽く想定Q&Aを作成しておけばバッチリでしょう。

感想

最後に、皆様におかれましては、貿易実務、実用ビジネス英語、マーケティングの実務経験があれば、日々、間違いなく実力は培われています。過去問で問題慣れさえすれば、確実に合格します。やってみましょう。チャレンジは楽しいですよ。