合格体験記 石綿 宏さん
総合商社、外資系企業などで約40年、海外企業と共に事業開発、日本市場参入の仕事をしてまいりました。貿易アドバイザーの件は、偶々このような試験があるのを知る機会があり、今までの知識、経験を整理する意味もあり受験することにいたしました。
勿論、試験ですから合格することが重要ですが、貿易実務、国際情勢を体系的に学び直してみるという観点からも非常に有益な機会になったかと思いますので、多くの方々がチャレンジされたら良いのではないかと思います。
<アドバイザー試験体験記>
さて、試験対策ですが、実力養成セミナーと直前ゼミを受講するのは必須かと思います。
貿易実務、貿易英語、国際マーケティングと範囲が広いので皆さん苦労されると思いますが、少し絞り込むに当って、このセミナーに参加することと過去の問題を解いてみることをお勧めします。
【貿易実務】
セミナーのテキストと実践貿易実務(石川雅啓著)で勉強いたしました。総合商社に入社した際にインコタームズなども学びましたが、色々と変わっているところもあり、この実践貿易実務で一通り勉強し直しました。
貿易実務は、貿易取引のルールに始まって、輸送、貿易決済、為替、通関と幅広くありますので、この分野の勉強に一番時間がかかりました。
【貿易英語】
急に英語力を伸ばすと言っても難しく、貿易実務、英文契約書などで使われる専門的な表現などをセミナーで使われるテキストなどを活用して勉強しておきました。
それから、ビジネスに関連した世界情勢はできる限り英文記事でも読む習慣をつけておかれることも役立つと思います。
また、私自身が試験当日に戸惑った点は、最近パソコンで文書を作成する機会が多いので手書きで英作文をするのに慣れていなかったという点です。
意外に手で書くのに時間がかかりましたので、手書きで英作文をする練習はされておいた方が良いのではないでしょうか。
【国際マーケティング】
マーケティングの基礎は勉強されておいた方が良いと思います。
それに加えて、通商白書ならびにジェトロの世界貿易投資報告書は、現在の貿易情勢を学ぶためにも、また、試験対策としても有用であったかと思います。
全文を読むのは大変ですので、概要を読み、必要に応じて詳細を確認するようにされたら良いのではないかと思います。
マーケティングの基礎は社会人になってから勉強した部分ではありましたが、既に10年以上前の事でしたのでマーケティング・ビジネス実務検定の参考書などを活用し少し勉強し直しておきました。
感想
実際の試験では、準備していない分野の出題もあると思います。その際にも慌てずに、落ち着いて臨まれることも重要かと思います。